ゆるキャン△?こちらはハドキャン△「ツバメ号とアマゾン号」
今日、ご紹介するのは児童書です。
こちらのツイートがバズっていました。
休校が伸びたお子さんについイライラしてしまう親御さん…。
— たもさん@カルやめ発売中 (@tamosan17) April 8, 2020
テントです…テントを買うのです…。
Amazonで3800円です…。
子供が…おとなしくなります…。昨日まで暇だ暇だとボヤいていた小5男児が中でジッとしています…ここで食事をして朝まで過ごすと言っています…是非…。 pic.twitter.com/VrVYAHP5ZG
じつは私もテントを買いました!!
マンション暮らしですが、ときどきベランダに出しています。
まあ子どもたちもまあまあ大きくなって、ワーキャーはしなくなったから出来ることですが…。
アウトドアといえば、これです。
この本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい!
「ゆるキャン△」がゆるい感じのキャンプだとすれば、こちらは「はどキャン△」です。
つまり、ハード・サバイバル・アウトドアです。
しかしこのお話は、子どもたちが思わぬ出来事に巻き込まれて冒険をする、または大人の知らない所で冒険する、そうではなくて、親に許可をもらって、親もある程度きちんと監視の目を行き届かせながら子供たちのみでキャンプをするという、かなりリアルなアウトドア生活です。
その準備や道具についての記述は、ゆるキャン△並に詳細です!
何よりも、スクーナー(帆船)という、ミニヨットのような小さな船を、自分たちで帆走させます。
このセーリングについての記述がじつに詳細でリアルで、主人公の4人兄弟姉妹は、「ツバメ号」と名前を付けた帆船で、美しいウィンダミア湖水地帯(がモデルと言われています)を縦横無尽に帆走させます。
リアルなので、読んでいるだけでも、自分たちが実際にキャンプしているかのような気分になります。
まずは親の許可をもらいますが、これも「全員が泳げること」が必要条件です。
そして、準備が必須です。
ものすごく詳細な準備リストがまず作られます。
そして出ましたテント!
この頃はワンタッチテントなんてありませんから、ちょうどよい木の枝に結び付けて使うという旧式なものです。お母さんが縫ってくれています。
こうも記述が詳細だと飽きるかというと、わたしたちが「ゆるキャン△」に飽きないように、まったく飽きることはありません。
何人か紹介した子どもたちも、4年生~6年生で完読していましたので、「やっぱり面白いんだ」と確信をしました。
このリアルなキャンプ生活に、ぱっと火をともすような非日常、冒険の空気が立ちこめるシーンがあります。
キャンプに侵入者があり、矢が撃ち込まれます!
ぼうけんのはじまりだ!
実際には、この矢を打ち込んだのは近所に住む二人の姉妹、ナンシイとペギイで、この子たちはすごいおてんばです。(というか、ナンシイがおてんばです)
ぼうけんが始まったか!と思わせながらも、一瞬また遊んでいる子供たちに戻って、自己紹介をはじめたり、遊びのルールはどうするとか、決めはじめるところがまたリアルです。
抜群の安定感を誇るのはお姉さんのスーザンで、この子はすばらしい料理人です。
サンジ、いや何でもありませんが、あとものすごく堅実な性格です。
(これはサンジには似ていませんね)
お母さんも、この子がいるから安心して下の子どもたちも行かせてあげられる、と言うほどの小さなお母さんです。
「ナルニア国」のスーザンは若干、アレでしたが(ネタバレのため詳しくは語りませんが)こちらのスーザンは読んでいるともう本当に安定感があって、スーザンが出てくるとほっとするぐらいです。
お料理シーンがとてもとても、キャンプっぽいです!
こちらはガスなどなく、ちゃんと火を起こしますので本格的です。
(お皿もキッチリ洗わせられます。)
自粛中の子どもたちに、ぜひ
ハード・サバイバル・アウトドア
を、読書によって体験させてあげて欲しいです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
余談ではありますが、このシリーズには「海に出るつもりじゃなかった」という巻がありまして、本当に思わぬことから子供たちだけで海に流れ出てしまう回、「女海賊の島」という、中国の一地方に監禁されてしまう回、などなど、バラエティに富んでどれも本当に面白いです!
ぜひテントの中でお読みください。
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