「本好きは作るもの」読解力を身に付ける~珠玉の児童書~

「本好きは作るもの」~珠玉の児童書~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

「床下の小人たち」と「木かげの家の小人たち」

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉

メアリー ノートン (著), ダイアナ・スタンレー (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

イギリスの古風な家の床下に住む小人の一家。暮らしに必要なものはすべて、こっそり人間から借りていましたが、ある日、その家の男の子に姿を見られてしまいます―カーネギー賞を受賞した「小人シリーズ」の第1作。小学5・6年以上。(「BOOK」データベースより)

 

ここにあえて書くまでもなく、ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」の原作となっている児童書です!

 

借りぐらしのアリエッティ

米林宏昌 (監督) 形式: DVD

 

 

さて、いずれじっくり、みっちりと紹介させて頂きたい本なのですが、今日はさわりだけさらっとご紹介します。

 

古い家の奥にひっそりと暮らしている小人たち。
人の落としたものを再利用、DIYして暮らしています。
絶対に人には見られないようにすること!が一族の鉄則です。
アリエッティは、ずっとこの家の中にとじこもって、おとうさん、おかあさん、アリエッティの三人でずーーーっと暮らしていますので、半ば暮らしに食傷ぎみになっています。

 

外の世界を知りたい。人間とはどんなものなのか?(お父さんには見たら死ぬぐらいおどかされています)
アリエッティの小さな体、小さな胸におさえきれないあこがれ──。
ある日、アリエッティは一人の男の子と遭遇してしまいます。


原題が「The Borrowers」でまさしく「借りぐらし一族」というものなので、まさに「借りぐらしのアリエッティ」です。

ジブリアリエッティ、(わたしはジブリの中でも余韻のある表現が大好きなので貶める意図はまったくありませんが)、原作のアリエッティはアニメのようにきりっとしてはきはきしていて、芯の強い美少女…。
つまり、「理想的なおんなのこ」ではまーーったくありません。

 

もっと、地に足のついた、内気、慎重、だけど冒険好きで勇気のある、割とそのあたりにいそうな女の子です。 

 

この「割とそのあたりにいそうな」というのはとても大切だと思っていて、アニメにしろにしろ、どこかデフォルメされ、作られたイメージのカタにはまっています。

 

そのカタから抜けて、(ファンタジーであり、ありえない設定でありながら)現実世界と非常に近くリンクしている作品があります。
それが、名作と呼ばれる児童文学です。

 

しかしこの「床下の小人たち」に子どもたちを導くために、どうすればいいだろう!?

 

開いてみるとわかりますが、ものすごーーーくキッチリとした綿密な描写と、手堅く昔ながらの頑固な暮らしをかたくなに守り続けているおとうさん、おかあさんの中で暮らすアリエッティです。

これを、今の小学生が腰をすえてじっくりと読むか!?

 

どうすれば、子供たちを絵本から本の世界へ、誘えばいいのだろうか…。
そう思ったとき、最初にジブリを「いいな」と思ったその心はとても大切だと思うのです。

 

ジブリアリエッティいの根幹にはどこか、こちらの日本版の小人の超・超・超・名作、いぬいとみこさんの「小人たちシリーズ」があるような気がしています。

 

もうすっごい、名作です。
すっごいです。
すっごい、すっごいです。

 

こちらを読んでみられた方は、ジブリアリエッティの造形のどこかにこちらの面影があるのに気づかれるのではないでしょうか。

 

 

木かげの家の小人たち

いぬい とみこ (著), 吉井 忠 (イラスト)

森山家の末っ子、ゆりには秘密の大切な仕事がありました。それは森山家に住んでいる四人のイギリス生まれの小人たちに、かならず毎朝一杯のミルクを届けることでした。しかし日本は大きな戦争に突入し、ミルク運びは次第に困難になっていきます。…日本児童文学史上に残る傑作ファンタジーです。小学校中級以上。(「BOOK」データベースより)

 

 

読みやすさといえば、こちらの方がなじみ深いかもしれません。
中でも、続編の「くらやみの谷の小人たち」は「木かげの~」よりもずっとワクワクする冒険が中心で、すらすらと物語にはいることができ、夢中になれるのが確実です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

くらやみの谷の小人たち

いぬい とみこ (著), 吉井 忠 (イラスト)

日本の児童文学史に残る傑作ファンタジー『木かげの家の小人たち』の続編です。アマネジャキとともに信州にとどまることを決意したロビンとアイリスは、今度はモモンガーや花の精、木の精たちといった、日本の土着の妖精たちと、地下にひそむ邪悪なものたちとの壮絶な戦いに巻きこまれていきます。小学校中級以上。(「BOOK」データベースより)

 

 

難易度的に、わたしのおすすめは


借りぐらしのアリエッティ」(ジブリ

「くらやみの谷の小人たち」(いぬいとみこ


「木かげの家の小人たち」(いぬいとみこ

床下の小人たち」(メアリー・ノートン

 

という順番です。

 

もちろん、「ジブリ」→「原作」でいいのです。
そこでちょっと難易度が高すぎて挫折したってかまわないと思います。

 

おとなのかたもぜひ挑戦してみて、そこまで言うならどんな?と読んでみていただきたいです!下手をすると、普通に売られているおとな向けの小説よりも読みごたえがある作品です!

 

もし、挫折したとしても、そのときに、いぬいとみこさんの「くらやみの谷」「木かげの家」はたまた、以前ご紹介した「だれも知らない小さな国」(コロボックルシリーズ)などなど、たくさんの本を読ませてあげてみて欲しいです。

 

 

 

小人の冒険シリーズ 全5冊セット

メアリー・ノートン (著), 猪熊 葉子 (翻訳), 林 容吉 (翻訳)

 

 

The Complete Borrowers (A Puffin Book) (英語) ペーパーバック - 2018/6/7 Mary Norton (著)

 

 

 

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