~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊「チムとゆうかんなせんちょうさん」

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

チムとゆうかんなせんちょうさん
エドワード アーディゾーニ (著), せた ていじ (翻訳)

船乗りになりたくてたまらないチムは、お父さんやお母さんに内緒で大きな汽船に乗り込みます。チムを見つけた船長さんは、チムを叱りつけ、ただで船に乗るなら、しっかりと働くようにと甲板そうじを命じます。チムは一生懸命働き、船乗りたちや船長さんにも少しずつ認められる存在となります。そんなある夜、船が岩にぶつかり座礁してしまいます。船に取り残されたチムと船長さん。ふたりが絶対絶命を覚悟したそのとき……。

 

 

図書館の児童室を歩き回っていて、「チムとゆうかんなせんちょうさん」を思い出しました。

 

「まりーちゃんとひつじ」を見つけたので、なつかしの絵本を見たくなりました。
どちらも、おすすめ本には必ず出て来る名前です。

 

どこにあるだろう。
「ち」の棚を探しても見つかりません。
検索してみたら、書庫に入っていました。

 

書庫ー!?なぜ書庫に?

 

世界傑作絵本シリーズで、何冊も出ているのになあ。
入れ替わりがあるのは仕方ないことなんですが、少しでも借り出してまだ読む人がいるんだということをアピールしようと思いました。

 

whichbook.hatenablog.com

 

以前、こちらの記事で、鉄オタの「鉄」というジャンルでなくて「船」というジャンルがあると書いたことがあるのですけど、この主人公も「船」だ。

 

チムは間違いなく、完璧な「船」です。

 

チムはよく、「あれは、キュナードきせんだよ」とか、「ほら、さげんぜんぽうに、バーカンティン!」とかいって、うちのひとをおどろかせました。

 

妹子「子どもにラム酒飲ませたらだめでしょ」

 

知り合いの船長さんは、チムに航海の話をきかせるついでに、ラム酒ちょっぴりなめさせてくれたりするので、チムはもう船員になりたくてなりたくて仕方ありません。

 

何歳かは書いてないのですが、年長組~小学校低学年ぐらいの容姿です。
この年頃で、鉄で鉄で仕方ない子っています。
チムは船で船で仕方ない子です。

 

チムはついに、ある機会を得てボートに乗っておおきな汽船に入り、こっそり隠れてやり過ごします。
まんまと汽船に乗ってしまったチムは、ボーイとして働き始めます。

 

…これはあれかな。

 

酒は飲むわ、密航するわ、児童労働を連想させるわで、それで書庫にしまい込まれてしまったのかな?
大人として読んでいて、ううむ、と思うところはもちろんあります。

 

とにかく、大好きな船に乗れたので、チムはそれはそれはすばらしい、ボーイのお手本みたいに完璧に働きます。

 

妹子が、チムはよい子すぎるから好みじゃない、なんて文句を言っています。

 

(ちょっぴりでも)酒は飲むわ、家出するわ、どこがいいい子なんだか...と思うのですが、確かに船員としてのチムは優等生です。

 

「ニワトリ号危機一髪」で難破を経験したように、チムの乗った船も難破してしまいました。

 

やはり、「船」に難破はつきもののようです…。
手に汗握る大変なシーンです。
この本を描いたのは、ファージョンの「ムギと王さま」などで挿絵を担当したアーディゾーニというかたですが、波の描写がそれはそれはすごいです。

 

二人とりのこされた船長とチム。

 

せんちょうは、じぶんのふねをすてないで、がんばっていました。
「やあ、ぼうず、こっちへこい。なくんじゃない。いさましくしろよ。わしたちは、うみのもくずときえるんじゃ。なみだなんかはやくにたたんぞ」

 

すごいことを言ってます。 

 

船長「うみのもくずときえるんじゃ。なみだなんかはやくにたたんぞ」

 

まじかよ…。

 

海洋小説という部類に分類されるかと思いますが、さまざまな海洋小説を読んできましたけど、幼児に向かってこんなすごい台詞は初めてです。

 

でも、この本の題名を「チムと無謀なせんちょうさん」にすることは出来ません。
やっぱり、船員は命がけの仕事で、どんなに気を付けていても、船には難破がつきものなのでしょうから...。

 

そういうところも含めて「船」にはたまらない魅力なんだと思います。

 

救命ボートに乗り移るシーンも大変です。
チムは無事に家に帰れましたし、「ゆうかんさ」に対して勲章ももらえました。

 

ひと冒険した気がします。
それもすごい冒険が、このそれほど厚くもない、絵の多い本にぎゅっとつまっています。
チムは無事に家に帰れましたし、「ゆうかんさ」に対して勲章ももらえました。

 

 

…。これは、児童労働ではなくて…アレだ。

 

絵本版キッザニア。船オタ向けの。

 

そういう風に考えてもらって、四角四面に書庫に押し込んでしまうようなことはしないでもらいたいなあ。と思いました。

 

 

 

 

 

チムシリーズは10巻あって、全体で一つの大きな物語になっています。

 

 

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チムとルーシーとかいぞく
エドワード・アーディゾーニ (著, イラスト), なかがわ ちひろ (翻訳)

「ねえ、なまえをおしえて」ルーシーはたずねました。「チムだよ。ぼくはふなのりなんだ。……のってたふねがなんぱしちゃったから、つぎのふねをさがしてるところさ」新しい友だちを得たチムは「ゆうかんなせんちょう」(第1巻)といっしょに、ふたたび海にでる。夢ふくらむ航海の始まりのはずだったが、救助した遭難者がじつは海賊だったことから……。11巻のチムシリーズ。その第2作目。

 

 

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チム、ジンジャーをたすける
エドワード・アーディゾーニ (著, イラスト), なかがわ ちひろ (翻訳)

マクフィー船長の船に、ボーイとして乗りこんだチム。そこでチムは一人の友だちを得ました。イギリスの国民的イラストレーターE・アーディゾーニが、3代から77歳まで描き続けたチムシリーズ。その物語に不可欠の人物ジンジャーが、初めて登場します。以降ジンジャーは、チムの家に住み、チムと共にいくつもの冒険に乗り出し、最終の11巻では主役となります。1979年に刊行の『チムともだちをたすける』が新訳、新規製版で復活した作品。

 

 

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チムとシャーロット
エドワード・アーディゾーニ (著, イラスト), なかがわ ちひろ (翻訳)

海の好きなチムと船乗りだったジンジャーは、記憶を失った少女、シャーロットを浜辺で救った。海からやってき来たシャーロットは何者なのか?子ども達の友情を軸に、学校という場を中心にこの巻は展開する。E・アーディゾーニ生誕100年を記念して企画され、新規の製版により美しくよみがえったシリーズの第4弾。シリーズの各巻は独立し、一冊ごとに完結しながらも、全巻が一つの物語として流れていきます。

 

 

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チムききいっぱつ
エドワード・アーディゾーニ (著, イラスト), なかがわ ちひろ (翻訳)

家出したジンジャー(第3巻から登場)を探すため、チムとシャーロット(第4巻で登場)は船にのりこんだ。だが深い霧につつまれた船同士は衝突。相手の船は沈み始めた。船長の命令を待たずに救助のボートに飛び乗ったチムは、傾いた甲板にジンジャーを発見する。緊迫したドラマのなかに、心温まる余韻を残す海洋冒険絵本。チムシリーズの各巻は独立し、一冊ごとに起承転結を整えながらも、全巻が一つの物語として流れていきます。

 

 

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チムひとりぼっち
エドワード・アーディゾーニ (著, イラスト), なかがわ ちひろ (翻訳)

旅から帰ったチムを待っていたのは、空き家になった家だった。両親はどこに消えたのか?職を得てチムは船に乗り、寄港する先々で両親を探したがむなしかった。船火事、漂流、襲いかかる苦難を自力でくぐりぬけたチムは、打ち上げられた海岸近くのお菓子屋さんで、母を見つけた。各巻ごとに完結した話でありながら、全巻が一つの物語として流れていく11巻のシリーズの第6弾。第1回ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。

 

 

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チムのいぬタウザー
エドワード アーディゾーニ (著), なかがわ ちひろ (翻訳)

 

 

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チムひょうりゅうする
エドワード アーディゾーニ (著), なかがわ ちひろ (翻訳)

海洋冒険絵本チムシリーズ第8巻。「ぼくたちも つっこむぞ。いよいよ じょうりくだ。……」つぎの しゅんかん、ふたりが のった ボートは……たたきつけられ、ばらばらに なりました。 第三巻で登場して以来、チムと深い友情で結ばれたジンジャー。二人は遭難し、小さなボートで夜の海を漂流するが、チムの勇気とジンジャーの気転で危機を脱した。しかし救助された二人は「ボートどろぼう」の汚名をきせられてしまう……。 イギリスの国民的イラストレーターであるE・アーディゾーニの生誕100年を記念して企画され、新規の製版により美しくよみがえった2001年版。センダックは、このシリーズを潮の香り漂う美しい絵本と高く評価した。 それぞれの巻が、起承転結を整えた独立した話として完結しながらも、全巻が一つの物語となっている。

 

 

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チムとうだいをまもる
エドワード アーディゾーニ (著), なかがわ ちひろ (翻訳)

 

 

 

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ムギと王さま―本の小べや
エリナー ファージョン (著), エドワード・アーディゾーニ (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

幼い日,本のぎっしりつまった古い小べやでひねもす読みふけった本の思い出―それはエリナー・ファージョンに幻想ゆたかな現代のおとぎ話を生みださせる母胎となりました.みずみずしい感性と空想力で紡ぎだされた,国際アンデルセン賞作家の美しい自選短篇集

 

 

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天国を出ていく―本の小べや〈2〉
エリナー・ファージョン (著), エドワード・アーディゾーニ (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

幼い日,本がぎっしりつまった古い小べやでひねもす読みふけった本の思い出―それはエリナー・ファージョンに幻想ゆたかな現代のおとぎ話を生みださせる母胎となりました.みずみずしい感性と空想力で紡ぎだされた,国際アンデルセン賞作家の美しい自選短編集から,この巻には13編を収めます

 

  

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