~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「写楽暗殺」2 あれ、私たち入れ替わっちゃったぁ~?

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

写楽暗殺
今江 祥智 (著)

 

 

大人が読む児童書「写楽暗殺」1 幻想めくるめく狂言の世界へ

 

 

第一話にして、一瞬で江戸時代へ。

ほら今、そういう漫画あるじゃないですか割と。

信長協奏曲とか信長のシェフとかほかにもあれこれ、あれこれ…)
面白いですよね。

 

まったく、違和感ないと思います!(力説)

 

夕子、いつの間にか江戸時代の狂言師(見習い)となっていました。

きつねにつままれたような夕子が、成り行きのまま部屋に入ると、そこには鏡が…。
映っているのは、同じ年ぐらいの男の子です。

およそ3Pをさいて丁寧に、夕子は鏡相手に奮闘します。
自分が男の子になっているということを受け入れられるまで、かなりの時間を要します。

 

江戸時代に飛ばされたのみならず、性別も入れ替わった。 

南米の猿の魔法にかかったのだろうか?
なんて考えながら、夕子は背後から呼ばれ、狂言師のおじいさんについて座敷へ…。

 

ここで夕子、さまざまな変化に直面することになります。

 

・名前は夕一郎。(夕の字がはいってます)
・砂糖湯をいただく。
・舞台の出来はほめられたけど、いきなり別の演目の稽古をさせられる。
・演目は「いろは」

 

稽古は、口うつしといって、口真似をしていくものです。

にこにこおじいさんは、背筋をのばしてしゃんと坐り直した。すると、いままで、こ太りのやさしいおじいさんと見えていたのが、百年も前からそこにでんと存在しつづけていた大きな黒い岩に見えてきた。

朗々とした声の響きの美しさ、などなど、狂言の魅力をあますことなく伝えてくれます。

ここで、客人がやってきます。
背の高い若侍。

藤十郎兵衛。

 

写楽です!

 

ja.wikipedia.org

 

三章、「カモンナ・マイ・ハウス」では、重要な転機が起きます。
稽古場を離れて歩く夕子、道ゆく人々の姿や景色にとまどいます。

映画かテレビの時代もののセットの中を歩いているのか、登場人物になってしまったのか…。

夕子、つねったり目をつむったり、あれこれしますが、でも「行く場所は知っている」のです。
「いつものように」稽古して、「いつものように」家に帰っている。
自分はいったい、だれなのか。

 

こうして、次第にゆっくりと、現代から江戸時代に、読んでいるこちらもとけこんでいきます。

 

ここで夕子、斬り捨て御免の無礼打ちに遭遇してしまいます。
すごい描写です。もうすっかり、時代小説の世界です。

 

小学5年生の女子にはこれはキツすぎました。
夕子、その場で気を失って、昏倒してしまいます。

助けてくれたのは斉藤十郎兵衛。あの若侍でした。

 

このとき、重大な変化が訪れます。

夕子は、現代人であった記憶をすっかり失ってしまいました!

無礼打ちを見たショックなのか、気絶したからなのか、ここから夕子は、夕一郎となって江戸時代を生きることとなります。

写楽が夕一郎の気持ちを逸らせ、落ち着かせるために話してくれたのは狂言の演目「鬼瓦」

あらゆる所に、伝統芸能の名前が出てきます。

 

 

夕一郎は、狂言師の息子でした。
しかし、お父さんは何らかの事情でおらず、父の師匠である「こ太りのおじさん」に稽古をつけられています。

この「突然消えてしまったお父さん」の謎が、写楽の運命に大きな影響を与えることになる…というお話です。

 

そして、ここで女の子が出てきます。
夕一郎の幼なじみです。

お栄ちゃん。

この子…。何となくなんですが…。
夕一郎の中に消えてしまった、夕子に似ています。

これ、夕子じゃね?という気持ちが消えません。

夕一郎があまりにも、最初から夕一郎であったかのように平然と話が進むので、夕子どうなったん?夕子どうすんの?という気持ちに、何となく答えを与えてくれます。

 

わたしたち、入れ替わっちゃったぁ~?なわけです!

 

お互いに、何となく淡い恋心を抱いています。

 

今江祥智さんは、作風が割とロマンチックで、「何となく淡い恋心を抱いてる男子と女子」をペアにしてくれる(くれる…)のですけど、漫画にしても映画にしても抜群にOKなシチュエーションです。

 

 

ここからお話は、本格的な時代小説となり、主人公は夕一郎(夕子)なのですが、登場人物入り乱れて視点は変わります。

 

いずれ写楽となる斉藤十郎兵衛の視点からもお話は語られます。

 

夕一郎。
藤十郎兵衛。
お栄ちゃん。

 

この三人を軸として、物語は展開していきます。

 

 

whichbook.hatenablog.com

 

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東洲斎写楽: 役者絵85図+プチ解説
Kindle版 東洲斎写楽 (著), 浮世絵ライブラリー編集部 (編集)

江戸を代表する浮世絵師の1人、東洲斎写楽の役者絵を集めたコレクションです。

 

 

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写楽の謎の「一解決」
Kindle版 松本清張 (著)

役者絵で名高い浮世絵師・写楽は、その生涯がまったく謎につつまれ、今日まで多種多様の人物像が描かれてきたが、その決着はついていない。本書は、美術に造詣の深い、日本文学界の巨匠である著者が、その鋭い分析と大胆な推理に基づいて、日本美術の点と線を明かす、興味深いひとつの試論である。

 

 

 

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マンガでわかる能・狂言
マンガでわかる能狂言編集部 (編集), 小田 幸子 (監修), スペースオフィス

なぜ「能」と「狂言」はセットになることが多いの?初心者はどこに注目すれば楽しめる?難しそうだけど理解できる?眠くなったらどうしよう…。名曲「野宮」を一曲丸ごと解説しながら、能の番組の見どころや衣装、作り物の鑑賞ポイントを紹介します。

 

 

 

 

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