~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

刃牙顔負けのバトルと煽り キプリング「リッキ・チッキ・ターヴィー」2

年越しが近付いているこんな時に、リッキ・チッキのマングースVSコブラのお話してるのが、ふさわしいのかどうなのか…。

 

しかし、リッキ・チッキは「ジャングル・ブック」の中でも独立していますし、短編ですし、子どもたちに読んであげて盛り上がるのに最高にむいている一冊であることは確かです。

 

たまにはゲームの手をとめて、耳をかたむけるのも良いと思います。

 

 

コブラとマングース キプリング「リッキ・チッキ・ターヴィー」1

 

 

 

さて、コブラの夫婦、ナッグとナガイナは、イギリス人家族を噛み殺して、住んでいる家を取ろうと画策しています。

 

これは、主に妻のナガイナの計略です。

 

「バンガローが、あきやであるかぎり、わたしたちは、この庭の王さまと女王さまなんですよ。そして、メロン畑にある、わたしたちのたまごがかえれば、すぐに(それは、あす、かえるはずだけれど)、うちの子どもは、しずかな広い場所がいるようになるってことを、わすれちゃいけませんよ。」
「そいつあ、気がつかなかった」と、ナッグが言った。

 

女の方が悪賢いのです。

 

これを立ち聞きしていたリッキ・チッキは、ナッグを待ち伏せします。
そして、コブラを相手に全力で戦います。

 

このバトルシーンは、最高の盛り上がりです。

 

本当に、息を飲みながら、目の前で見ているような臨場感です。
ナッグの頭にかみついて、暴れるナッグによってあちこちに叩きつけられ、それでも目を真っ赤に燃え立たせて、決して離そうとしない、マングースの子ども。

 

正直、確かにこれは見世物を思いついてしまうはずだよな、と思うほどのすごさです。

 

http://www.gutenberg.org/files/35997/35997-h/images/gs20.png

www.gutenberg.org

グーテンベルクの原書の挿し絵です。)

 

 

なご助も妹子も読んだのですけど、やはり「ジャングル・ブック」の中では強烈にリッキ・チッキのことは覚えているみたいです。

読み聞かせをしてあげたお子さんも、つばをのみこむようにして聞いていました。

 

現実の見世物よりも、読み聞かせした方が盛り上がるんじゃないか?と思うほどの、すさまじいバトルです。

 

 

死にそうになったリッキ・チッキですが、人間が起きてきて、銃でナッグを殺したので、何とか生き延びることができました。

 

それでも、リッキ・チッキはナガイナがまだいることを忘れていません。

 

「さあ、こんどは、ナガイナをかたづけなくちゃならないが、あいつは、ナッグ五匹あわせたよりも、もっとわるがしこいだろう」

 

夫のナッグ、微妙にばかにされてます。

 

リッキ・チッキは、子どもをコブラに食べられたサイホウチョウの助けをかりて、たまごの位置をさぐり出します。

 

しかし、リッキ・チッキがたまごをくだいている間に、ナガイナはまっすぐに人間の方に向かっていました。

人間を殺せば、マングースもいなくなる、そういう算段です。

 

狙われているのは、イギリス人夫婦の子ども、テディです。
もう、飛び掛かればすぐそこという位置で、大ピンチです。

 

そこに、一つだけ残ったたまごを抱えて、リッキ・チッキは駆け付けました。

ナガイナが人間の子どもを人質に取っているとすれば、リッキ・チッキはたまごを人質に取っている。

すごい状況です。

 

さらに、リッキ・チッキ、ここでさらに、すごい煽り方で煽りまくります。

 

リッキ・チッキは、両手でたまごをかかえた。その目は、血のようにまっかだった。
「さあ、へびのたまごは、おいくらだい?コブラの子どもは、おいくらだい?王さまコブラはおいくらだい?血をわけた子どものうちで、さいごに残った──さいごに残ったいっぴきのおだいは、おいくらだい?ありが、向こうのメロン畑のそばで、ほかのをみんな、食べてらあ」

 

何かもう、ちょっと良識あるおとなであったら眉をひそめるぐらいの、すさまじさです。

 

リッキ・チッキとナガイナは、お互いにたまごと子どもを忘れるほどの、せめぎ合いに入るのですが、飛んだり跳ねたりの間合いをつめるつばぜりあいです。

 

(イメージがあってるのかわからないんですけど、私はここでグラップラー刃牙を思い出しました)

 

リッキ・チッキがちょっとたまごのことを忘れた瞬間にナガイナはたまごをさらって、矢のように逃げ出します。

 

ここで逃がせば、ナガイナは生まれたコブラと一緒に再び復讐にやってくる。
リッキ・チッキも矢のように追います───。

 

というところで、やめておきますが、とにかく最後の最後まで、手に汗握る、すごいバトルなのです!

 

このお話、短編なのですが手に汗握る展開で、すごく面白くて、本当に大好きでした。 

子どもの頃からマングースコブラは宿命の敵だと思い込んでいました。

 

なので、ハブとマングースの見世物というのも、無理もないなあと思います。
見たら大人げなく喜んでしまいそうです。

 

このTwitterの映像はすごく盛り上がりました💖

 

キプリングの 「ジャングル・ブック」の面白さはやはり、この「むきだしの野生の強さ」とでも言うべきものを、非常にうまく表現できている所だと思います。

 

この文明の生活の中で、忘れてしまったもの。
でも、心のどこかに残っているもの。

 

厳しいジャングルを生き抜くために必要な強さは、きっと今の時代も変わらず必要なことではないかと思います。

 

ぜひ、読んであげて欲しいです。

 

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

この本のふろくに、こんな風に書かれていました。
(どなたの説明なのかは書かれていませんでした)

キップリングは、インドで見聞したおもしろい動物のははなしを集めて、ジャングル・ブックと名づけました。
これらのはなしは、まったく珍らしいものばかりで、たいへん評判になりました。それはだんだんデカダン(たいはい的)になった世紀末のヨーロッパの人々にとって、未開の原始的な、強い、素朴な、そして人間的な作品が珍らしさと同時に、健康な精神を吹きこんだからです。

 

きっといつか、「宝島」につづいて、「ジャングル・ブック」も詳しく紹介をしたいと思います。

  

 

こちらは無料の原作(英語版)です。

www.gutenberg.org

 

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

ジャングル・ブック
ラドヤード・キプリング (著), 五十嵐 大介 (イラスト), 三辺 律子 (翻訳)

オオカミに育てられた少年、モウグリは、ヒグマのバルーや黒ヒョウのバギーラに見守られ、ジャングルのおきてを学びながら、すくすくと成長していく。宿敵のトラ、シア・カーンとの対決など、さまざまな冒険を切りぬけ、ジャングルの主になったモウグリだったが、やがて春がおとずれ……。キプリングによる古典的名作。新訳。

 

  

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

 

 

 

 

 

まったくなんの脈絡もなく、唐突にスペースコブラ」をご紹介。

コブラと聞いて、これを思い浮かべる昭和な人もいるのではないかな~
と思って…。

 

私は、つい最近見たのですけど、「三枚目ハードボイルド」の最高峰だと思います。

ルパンよりもお色気要素が強いかもしれません。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

スペースコブラ

超強力なビーム銃”サイコガン”を左腕に仕込んだダンディな宇宙海賊・コブラは、悪には強いが美女には弱い”おたずね者”。財宝の地図の秘密を解くカギを持つ三人の美女を海賊ギルドの魔の手から守るため、相棒のアーマノイド・レディとともに愛機タートル号で宇宙を駆け巡る!寺沢武一の大人気コミックをベースに、壮大なストーリーをハードボイルド・タッチで描かれたスペースアドベンチャー出崎統竹内啓雄のスタイリッシュな演出や、ジャズ・テイスト溢れる羽田健太郎の音楽など、大人の魅力を数多く持った大ヒットSFアクションだ。

 

 

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