今日の一冊「時の旅人」
今日、ご紹介するのは児童書です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
病気療養のため、母方の古い農場にやってきたペネロピーは、ふとしたことから16世紀の荘園に迷い込む。王位継承権をめぐる歴史上の大事件にまきこまれた少女の、時をこえた冒険。中学以上。(「BOOK」データベースより)
これを一発でクリアできる子供はすごいです。
大人でも、なかなかいないのではないでしょうか!?
児童文学とナメてもらっては困ります!
我こそはと思っておられる、読書好きの方々で、まだ読んでおられない方がいたらぜひ挑戦して頂きたいです。
この内容、この三密で濃密で美麗な文章、深い内省、歴史の知識、自然の表現…。
夢であるのか、幻想であるのかわからない不思議な世界にさそわれます。
描写がじつに緻密です。
メアリ・スチュアートが出てきますので、この少女の訪れた「古い農園」がスコットランドのものであることがなんとなくわかります。
ペネロピ―は不思議な時の裂け目に迷い込んで、遠い昔の時代に迷い込んでしまっているようで、本当はみずからの心の旅をしているのではないだろうか、そんな風に感じます。
教科書で習うはずの歴史に血と肉を通わせ、夢がただのまぼろしではなくなる…。
心の目が開かれて、見えなかったものに思いを馳せることができるようになる。
そんなすばらしい作品です。
アリソン・アトリーは、以前ご紹介した「チム・ラビットのぼうけん」の作者です。
このチム・ラビットのシリーズに、サム・ピッグのシリーズ、「グレイ・ラビットのぼうけん」もありまして、サム・ピッグは長らく絶版になってしまっていたと思っていました。
やんちゃでありながらどことなくしっとりと美しい描写に彩られているチム・ラビットよりも、サム・ピッグの方がゆかいさは上です。
4ひきのきょうだいとてんやわんやの大騒ぎになります。
これが、「おめでたこぶた」として新翻訳で出版されていました!!
とても嬉しいです。
これは本当に子供にはおもしろい本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
木かげの小道のほとりで、四匹のこぶたのきょうだいが、親代わりのアナグマと幸せに暮らしています。なかでもとびきり元気な末っ子のサムは、いつも好奇心旺盛。「幸運」をさがしに旅に出たり、森にたきぎ集めに行って川でおぼれそうになったり。悪い人間に連れ去られてさんざんな目にもあいますが、アナグマに助けられ、ようやく懐かしのわが家へと帰ります。ほかに雨の降る日のふしぎな訪問客の話など、想像力が広がる全6話を収録。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
こどもおとな問わず、本を読むときに好き嫌いはあると思います。それは誰でもおなじことです!
本は、作者との対話です。
気があわないこともあるし、めんどくさい人もいます。
読めなかったからといってだめというのではないし、途中で本を置いてもいいと思っています。
子どもの本だな【広告】
ちょっとだけ | 鹿よ おれの兄弟よ | がんばれヘンリーくん |
ぼくは王さま | 第九軍団のワシ | 真夜中のパーティー |
水の子 | モモ | スパゲッティがたべたいよう |
児童文学ランキング |